13年2月の雑記

2月

・U°8%、V°2%の熱傷で入院。主に右腕。


・救急病院に搬送時、意識なく、もちろん私も覚えていない。
そもそも救急車に運ばれたのも記憶にない。そんなんで2日くらい意識がなかったようです。

・目が覚めてからも、傷の洗浄時に使われる強力な痛み止めと短時間眠らせる薬のためか記憶が混乱してた。時間の感覚が滅茶苦茶になってた。
 この薬というのが副作用に「悪夢(幻覚?)を見る」というのがあって、意識が戻ってから2回これを食らった。イメージでしかなくて内容とか全く覚えてないんだけど、ベッドに戻されてからも震えが止まらなくて「怖い、怖い」と言ってた。怖くて震えが止まらないとか生まれて初めてだった。

・病室は個室で、ベッドの他に簡易的な風呂みたいなのがあって、ブルーシートがかけられてたんだけど、それが血まみれで「なんだこれ」と思ってたら私の血だった。

・2、3日で最初の病室から移動。ICUにはかわりないんだけど。
 簡易風呂がなくなって、ベッドで傷のみを洗浄するようになる。薬は相変わらずだけど恐怖感を感じることはなくなった。
 一度だけ熱傷患者用の浴槽を使ったんだけど、薬で意識が半分飛んでたせいもあって、無重力でお湯に使ってる感じが非常に気持ちよかった。

・1週間ほどで一般病棟に移動。しかし、個室。後で知ったこと。私の傷でMRSIが繁殖しつつあって他の患者さんに感染ってはいけないからの措置だったらしい。部屋からは極力出るなと言われた。トイレに行くのにも看護師さん付き添い。だからiPhoneを届けてもらっても電話はできなかった。メールだけは病室で許されてた。
 ちなみに私も繁殖だけで感染はしてません。

・病室でベン・トー読んでたら看護師さんが「あ、それ知ってるー」 「最近のアニメってラノベ原作多いよねー」 「狂乱家族日記は全部買ったよー」
 …ガチだった。
 ベン・トーは3巻まで(アニメになったところまで)読んだよ。モナーク戦がえらい改変されてたんだな。

・リハビリにもなるかとスケッチブックにラクガキしてるとすごい興味持たれる。まぁ、そうそういないわなw



 ちなみにこれは手術前で、シャーペンをうまく握ることができなくて引っ掛けるようにして持って描いた。著莪とオルト妹。のつもり。姉のほうが好きなんだけどねw
 ペン入れはできねぇなぁ、とか考えてた。



 上のモモは手術前で、下は手術後。実物を見るとわかるんだけど、線にちゃんと力が入れられるようになった。
 腕をあげてるポーズを看護師さんに「上手い」と褒められたw

・突然、痛み止めなしで洗浄をされ、痛みで震えが止まらない状態になった。
 看護師さんが「あれは先生に文句いってもいいですよ」と言ってくれたほどのようだった。シャワー室でうけたので寒さで震えてるのか痛いのかわからなかったw しかし使われてた痛み止めは麻薬指定のものらしく使わなくて大丈夫ならそれにこしたことはないらしい。

・15日に植皮手術。初めての手術。かなり緊張した。けど、経験したことのある人はご存知の通り寝てる間に終わってしまったw 手術室に運ばれて、「はい眠くなりますよ」。眠くなるっていうか意識喪失だよね。挿管チューブを抜かれる瞬間だけオエッって目が覚めたんだけどまたすぐに気を失った。
 植皮は右太ももから。腕の死んでる皮膚を削いで貼りつけたりとの説明を受けた。腕は血管が多いので輸血の可能性もありますと言われたけど、たいした出血はなく輸血もなかったらしい。

・術後の洗浄で初めて自分の腕をちゃんと見た。腿の皮をメッシュ状に伸ばして貼り付けてある。すごい技術だと思わず感心した。「顕微鏡みたいなの使ったんですか?」と訪ねたら、そういうのは血管レベルとかかららしい。
 実はこの頃、顔を鏡で初めて見た。額あたりと首周り、耳は手で触ってたのでちょっと酷い状態かなと思ってたけど想像ほどではなかった。それよりも坊主ヘアの自分を見たことのほうが面白かった。ずっと長髪だったから。
 火傷の傷は見るとショックを起こす人も多いようで「先生呼ぶ?」と言われた。運が良かったのは眼も鼻も口も聴力もなんともなかったこと。
 そういえば、レーサーの太田哲也さんはレース中に酷い火傷を負って、自分の顔を見たときショックだったとTipoかなにかで読んだ。

 腕がちょっと楽になったかわりに腿が痛くなって1日ちょっと歩けなかった。

・手術前は右手の親指と小指をくっつけることができなかったのに、術後数日でできるようになり、箸も使えるようになった。これができないと手の細かい動作ができないということを身をもって経験した。
 そして洗浄時に抜糸。というかホチキスでとめられてたらしい。これは痛かった。ビシィッって痛みが走るんだよ。
 洗浄のとき、多い時には3人の先生と2人の看護師さんがついてくれたんだけど、映画の話とかできてちょっと面白かった。「デヴィッド・フィンチャー監督が好きで」と言ったら「あぁ、ブラピのだよね」「セブンは高校の時見て怖かった」とか。そしてひとりはアウディに乗ってることもわかった。 「先生のアウディ邪魔なんですよ」とか看護師さんに言われてたw

・術後すぐ、それまでの栄養摂取状態についての説明を受けた。結果「軽度の栄養不良」。
 うそやー。死ぬ気で食ってたのに…。右腕への栄養供給を考えるとこうなるらしい。
 どうにも、主食のご飯の量が少ないようで。ご飯の代わりに補助食品出してもらってたのに…。
 右手が使えなかったので、おにぎりでご飯を出してもらってたんだが、その後のおにぎりの大きさが1.5倍くらいになってた…。やけになって食いまくってたら1週間しないうちに胃がおかしくなったw
 朝7時、12時、18時に飯食えとか無理だっての!

・術後1週間程度でシャワー室で洗浄をするように。すぐにひとりで出来るように練習時間となる。そんなに難しいものじゃなく、ボディソープで洗って薬をスプレーし、ラップで巻いて保護(これは治療というより汚れ(浸出液)が服につかないようにするため)。これができるようになると「じゃあ、あと1週間くらいかな」といきなり退院が決まったw え?退院ってこんなにいきなり決まるものなの?

・そして3月1日、退院。
・右手は甲のところまで植皮してあって、指もまだ皮膚が完全に再生してない状態なので、周りの人が驚かないように出かけるときは包帯ネットとかで隠すようにしよう。顔周りと耳はワッチキャップで隠せるからOK。あとUVクリームを必ず塗るように言われた。
 夏は昼なるべく出かけないようにするか、薄めの長袖T着るか。念の為にこれを買っておいた。

・約1ヶ月。初の入院はそれほど退屈なものではなかったかなw
 いつもTV漬けなのでずっとbayFM聴いてたんだけど、J-POPはもう嫌だww
入院していたところは救急病院だったので一日中救急車が到着していた。一度はヘリも来たようだった。手術の同意書を書くとき、「うちに来る患者さんは自分で書ける人とかほとんどいないからね」と先生が。洗浄の時間も緊急の手術などでずれることしばしば。
 医療従事者の方々の大変さを間近に感じられたのはいい体験だったのかもしれない。


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